1.「azアンカー」は、株式会社我妻工業が製品化した、各種屋上屋根防水層へ設置可能な防水機能を損なわない「あと設置アンカー」です。
2.製品の概要
・各種屋上防水面に対して、既設防水機能を損なわずに10mmφ x 80mm長さのアンカーを設置することが可能です
・「azアンカー」は、既存防水層との防水機能を確保する「ベースプレート」とアンカー構造の「アンカープレート」で構成されます
・基本構成の材質はSUS304となります
ベースプレート | : | 4mm x 120mm x 120mm |
アンカープレート接続アンカー4本溶接固定 | ||
アンカープレート | : | 5mm x 120mm x 120mm |
アンカーサイズ | : | 10mmφ x 80mm長さ |
付属部品 | : | アンカープレート固定用8mmφナット4個、ワッシャ4個 |
ばねワッシャ4個 |
ベースプレートを固定するビスは、躯体の種類、必要強度を選定し別発注となります。
既設防水の種類に応じた防水止水部材が必要となります。
3.設置可能物件
《陸屋根屋上物件》
・躯体構造:RC、ALC、金属フラットデッキ、押さえモルタル
・防水種別:アスファルト、改質アスファルト、シート防水、ウレタン塗膜
陸屋根屋上物件において、既設防水面に対するアンカー設置が可能です。
既設防水が外断熱工法で施工された物件でも設置可能です。
本工法でアンカー設置後の既設防水改修工事にもアンカー利用の対応が可能です。
(躯体状況、経年状況で改修対応困難な場合もあります。)
4.施工手順
① 設置面清掃と墨出し
・設置したい屋上防水面をプライマー塗布できるレベルに清掃(必要に応じ洗浄)を実施します
・設置位置を墨出しします。墨出しは直交で実施すると設置が正確になります
② プライマー塗工とベースプレートへの止水材塗工
・下表に示したように防水種別に応じたプライマーを設置部位に塗工します
・ベースプレートの裏面外周部に防水種別に適した止水材を塗布します
塗工のサイズは、25~30mmφを目安に外周の途切れが無い様に塗布します
・既設防水層種別ごとの選定止水材の概略は以下の通り
既設防水層種別 | アスファルト系 | 押さえコンクリート | ウレタン塗膜 | 塩ビ系 | 加硫ゴム |
プライマー | 専用プライマー | 専用プライマー | 専用プライマー | 専用プライマー | 専用プライマー |
止水コーキング | アスファルト系 | 変成シリコーン | 変成シリコーン | 変成シリコーン | ブチルゴム系 |
③ ベースプレートの設置
・止水材を塗工したベースプレートをプライマー塗工した屋上面の墨に四隅を合わせ設置します
四辺外周から止水材がはみ出る程度に圧着を実施します 一度圧着したものを剥がした場合、再度止水材を塗工し、 設置仕直してください |
(屋上での墨方向とアンカー設置の向きを揃える場合は、2辺を合わせ設置します。) |
④「azアンカー」設置の推奨躯体
・RC躯体、ALC躯体、押さえモルタルへの固定を推奨
《固定部材》
・樹脂プラグ(下穴6Φ)+SUS木ネジ4.5~5mm
・注入接着剤 エポキシ系接着剤
⑤ ベースプレート固定ビス頭の止水処理
・ベースプレートを固定したビス部分に止水シートのエアーかみ込み、皴の無いように貼り付けます
⑥ アンカープレートの固定
・ベースプレートにアンカープレートを固定し、付属のワッシャ、ばねワッシャ、ナットを使用して止付けを実施します
《設置完了イメージ》
5.アンカー設置後の既設防水改修への適合
アンカー設置後、既設防水の改修工事を実施する場合、新設防水工法に「かぶせ工法」の選定を実施することで、「azアンカー」を新設する防水においても継続使用することができます。
資料は以下のリンクからダウンロードできます
お問い合わせは下記まで
電話:03-3894-6241
mail:m-sera@azuma-kougyo.co.jp
担当:世良まで